未来の職人
中小零細企業において人材不足は、職種に限らず共通の悩みの様ですが、「技術職(建設・建築・加工)を志す若い人がいない」という話を聞くことが多くなりました。
我社もご多分に漏れづ、「金属加工職人」を志す若き人材を募集しておりますが、希望者(応募)の連絡は皆無の状態です。
核家族化・少子化の影響もあって、20代の人数も少ないのでしょうか?
その少ない人材は、大手企業や公務員を目指し、中小零細企業まで下りてこない?
最近、個人事業を含む小規模な金属加工業者の廃業が増えて来ている様で、その理由の多くは「後継者がいない」ということ。
職人(事業主)の高年齢化も拍車をかけており、数十年かけて築いた技術力が継承されないまま終わってしまいます。
つまり、「日本の技術力が減って行く」という事です。
技術を身に着けるには、それ相応の経験を積まなければなりません。(勿論、センスの有無は有りますが)
どれだけ経験を積んだかが、高い技術力を有する大きなファクターとなります。
どんなに知能指数が高く頭の良い人でも、ものを作る技術においては色々な経験を積んだ人にはかないません。(と私は思います)
なので、何事においても物事を究めるためには、従事するのは出来るだけ早い方が良いと思うのです。
新しい製品を発想する事は、才能ある人が一瞬にして考え出す事は出来ますが、その新しい物を形にする事は経験を積んだ技術者がいなければ実現出来ません。
日本が高度経済成長期に、豊かな生活の為に必要な製品や、便利な物を求める急速な消費者のニーズを満たす為、大企業は自社製造ではまかないきれない量の製品をと複数の小さな会社に分散製造させ、自社の設備投資等のリスクを少なくしようとした。
これが町工場の急増の大きな理由の一つだと思います。
そこで下請け会社(町工場)は、仕事を集める為に「他社より良い物を」「他社より高性能なものを」「仕事効率を上げて他社より低価格なものを」と、鎬を削り技術力を高めて行きました。
その結果、「技術大国の日本」と世界から称されるよう様になったのでしょう。
この世界から評価された「技術力」が無くなってしまう。
由々しき事態だと思いませんか?
若者よ! 大志を抱き、技術を身につけようではありませんか!
その為には出来るだけ早くにその職に従事する事をお勧めします。それだけ沢山の経験を積めますからね。
という訳で、我社は只今「未来の職人」絶賛募集中!