何かおかしな事になっております。
長かった酷暑も終わり、やっと過ごし易い季節となっている10月後半。
当社の決算は10月です。
例年(過去十数年)通りならば9月~10月が一番売上が上がる月なのですが、今年は想定外の受注減となっております。
なんと、今期最も売上が少ない月になる可能性大な状況です(-_-;)
協力会社さん・機械屋さん・材料屋さん・工具屋さんから情報を聞いておりますが、どこも動きがピタリと止まっているとの事。「リーマンショックの時より悪くなるかも」なんて話も聞いてます。
何かおかしいことになっている様ですよ。
おそらくなのですが、原材料費・燃料費・賃金の高騰の影響による商品価格の値上げの影響により売れ行きが鈍い為、大手各社は市場動向に注視し、既存製品や新製品の生産を控えているのではないかと思うのです。いわゆるデフレ状態という事ですね。
そう、前回のブログで綴った「負のスパイラル」というヤツです。
政府の景気判断は「緩やかに回復している」との事ですが、新型コロナの規制緩和によるインバウンド・観光業・飲食業の回復による所が大きいのでしょうね。製造業の現状をみると現時点ではとても景気が上がる要素は見当たりません。
インバウンドの好調は円安による一時的なものの様な気がしますし、国内でも新型コロナの規制緩和による旅行・観光・飲食などの遊興消費の増加は、単に新型コロナ規制で控えていて溜め込んだ貯金を規制緩和で時間も貯金もある高齢者の方々の消費活動が増えているだけで溜まった貯金を使い果たせば消費は減って行くはずです。
だって考えてみて下さい。
仕事も少なくなって企業の存続も危ういのに賃金が上がるわけもなく、職を失う可能性だってある中、お金をジャンジャン使う人なんていないですよね。
政府は消費を促す為に減税や給付金等の対策を検討している様ですが、収入源を安定させなければ誰も使いません。
国内消費も大事ですが、それより先に日本がこれからどの路線で世界から収益を上げて行くのかを見極め、その分野に補助金等の予算をかけて設備投資や雇用を促進して収益基盤を安定させることだと思うのですよね。
私的には、日本人の勤勉で真面目な気質を活かして高品質な農産物のブランド化・海外向の日本独自の加工食品の開発・高品質で壊れにくく高寿命な機械や車や電化製品の生産、といった「ものづくり」の分野を伸ばし、もっと「made
in JAPAN」を打ち出すべきだと思います。
だって、職人さんの高齢化によって素晴らしい技術が承継されずにどんどん消えて行ってしまっているのですよ。
どうか手遅れになりませぬように(祈)