東京オリンピックまであと1年ちょっとなのですが・・・

新元号が令和になって一ヶ月が経ちました。何が変わったという訳でもないのですが、何となく「心機一転」的な感じがしますね。

まあ、当社については特段変わった事が無かったので、すっかり本ブログをサボっておりました。

ところで、オリンピック特需の話が一向に聞こえないまま開催まで一年強ですよ。このままヌルっと開催されて何となく終わってしまうのでしょうかね?
莫大な我々国民の血税を使って?

ここ数回のオリンピック開催国の経済効果があまり無いので、誘致を辞退する国が出て来たと聞きます。

基本は「スポーツの祭典」ですよね?
スポーツ選手が日ごろの鍛錬の成果を競い合い、それをたくさんの人と達が応援し、平和を願い、感動を得て個々の生きる活力を得る。
なのになぜ、今ある(使用出来る)競技場を使わず、わざわざ新しい施設を建設したり、一時的な(海外からの)来客の為にインフラの整備に多額の税金を使うのか?

しかも、昨今の人手不足や資材高騰(建設ボルトが不足で価格高騰)も相まって、人材確保や資材確保に投資できる企業しか特需にありつけ無い。
結果、前述した必要経費の肥大により、下請け企業が経費削減の煽りを請ける。下請け企業は利益が上がらず、当然従業員にも還元されず・・・。内需は着々と疲弊している様にしか見えないのですが。

「国自体がスポンサー(本当は税金なので国民一人一人がスポンサーなのですが)となり、スポーツ大会を自国で開催する事で、世界にその国力の宣伝をする為に体裁を整える。」ということはわかりますが、経済効果の増大の為の予算(費用)の使いどころが、何となくおかしい様な気がしますが、如何でしょうか?

なにはともあれ開催は決まっているので、何とか経済効果の向上に繋げたいですね。

どうすればいいのかな~?

「お・も・て・な・し」が今回の我国のアピールポイントで、その「無償のサービス感」による外国人向けの観光ビジネスを主にしているならば、いささか心もとない策だと思ってしまいます。
だって、今現在でも日本の観光サービスは世界の中でもトップクラスだと思うし、自国民である私なんかも国内の旅行に関して何の不満もないレベルです。これ以上のサービスは「過剰なのでは?」と思う程です。
果たして、今回訪れる外国人の方々が「いや~日本のサービス(おもてなし)は良かったよ~。また大枚をはたいてあのサービスを受けに訪れたいよ」と思う人がどれだけいるのか?

もっと、日本の「売り」をアピールするものは何か?

私は、「ものを作る」事を生業としておりますので、そちらの方面に偏った考え方になってしまうのかもしれませんが、やっぱり「メイド・イン・ジャパン」をアピールしてほしいですね。
日本人の気質から「お・も・て・な・し」精神が、「もの作り」にも反映されていると思います。
長い間コツコツと腕や技・経験を積んだ「職人(技術者)」は、質の良い製品を作る為に、仕事において時間と労力を惜しまない「無償のサービス」を無意識に提供している気がします。
勿論、外国の方にもそう言う思考をもって「もの作り」に取り組んでいる人もいるでしょう。
でもそれは、各企業(メーカー)の技術力にとどまっていて、日本製品全般が世界に高い評価を得ていると言う事は、この国独自の国民性だからこそなせる事なのだと思います。
でも残念ながら、その妥協を許さない「もの作り精神」を持った「職人(技術者)」は、大きな利益得ようとする思考が低い傾向があって、「ものを売る」事が上手く有りません。
そこで、「ものを売る」事が得意な人は、自分には上手く作る事が出来なくても、一度自分が売ろうとしている「もの作り」を実際に(一人前になる位まで)経験し、それを踏まえて他社や外国との製品を比較をして自社の技術力の優位性を見出し、「それに見合う対価を得る」ビジネスをしてほしいですね。

ま、少し話がズレましたが。

上記を踏まえて、今回のオリンピック開催では、
丁寧な「もの作り」でしか成しえない高品質な商品の提供・紹介。
日本独自の建築技法を用いた「低コストで強固・高寿命な」建物(施設)の建設。
四季(オリンピック開催は夏ですが)がある国ならではの、日本独自の内装(住環境)設備の快適性の向上技術。
とにかく日本人の作り出す物に対してのアピールも是非お願いしたいものです。

沢山の費用を掛ければ良い物が出来るのは当たり前、でもその経済効果(利益)に見合わない費用を掛けたら意味がないですよね。

是非、「今までの国々より低予算(費用)で、これ程快適で素晴らしい環境が出来る技術力は凄い!」「この国の作り出す製品なら安心だ」と言われたいですね。

2019年06月08日